● 震災にあった事とご主人と離婚した事と、美代子さんはどちらが今、辛いのでしょうか?(7)
こんにちは。平山美代子です。
読者さまから、こんな質問がとどきました。
「美代子さん、聞いても良いですか?
震災にあった事、ご主人と離婚した事、別々の辛さだと思いますが、美代子さんは精神的に、いまどちらが辛いのでしょうか。
もし、美代子さんを傷つけてしまったならごめんなさい。」
とのこと。
うんうん、そうですよね。
みんなが聞きたがってるのは、実際はここかな?と。
長くなりそうなので、ホームページに書いておきます。
ひょっとしたら、あとでこの記事は非公開にするかもしれません。そのうえでお読みください。
私の素直な気持ちを書くと
離婚と震災と体験しましたが、どちらがツラいと言ったら、震災のほうがツラかったですね。
理由は、自分の気持ちをぶつける場所がなかったから。
自然災害は、人のせいにできないぶん、気持ちを自分の中にグッと押し込んでしまうことが多いのかもしれません。
そして、弱音を吐くことも当時はあまり好きでなかったし
いろんな人に「がんばってくださいね」と言われるたびに、
「こんなに頑張ってきたのに、もっともっとなんで頑張らなくてはいけないの?」
こう苛立っていました。
ほんとうに頑張っている人に「がんばって!」と言うのは、つらさを増やすだけなんだと気づいたのは、このときです。
この気持ちは、「旦那さまに対して、がんばってと言うのは、禁物だよ」というふうに、クライアント様にお伝えする元になっています。
それと、震災があって仮設住宅に住むようになってから、子供たちが不登校になったのも、自分の気持ちが大きく変わったきっかけです。
それがいちばんツラかったかなあ。
男親がいないというのは、相談する相手がいないということだから、自分だけの意見でぜんぶ決まるということ。
自分が決めたことに責任をとらないといけない。
離婚するまでは、子供たちのことをしっかり見てこなかったので、
子供がなにをどう考えているのかわからなかったことも、責任をとることにビクビクしていましたね。
そのうえ、自分の仕事も駆け出しで、夢中でやらなくてはいけなかった。
仕事に対しては、ある程度の責任を任せられた経験があるので、たいていはこなせる。
だけど、子供に関しては、まったく「皆無」でした。
どうしたら、学校に行ってくれるのか?
あるときは、子供と取っ組み合いのけんかをして、娘の腕の肘が偶然わたしの左目に当たり、目がひどく充血することもありました。
そんな中で、東京の講座に通っていたことも。
毎日、学校の先生から連絡があり、学校に行かない子供たちとの間に挟まれて、すごく孤独を感じていました。
このとき、どうしたらいいか、わからなくて、はじめて不登校カウンセラーさんのメール相談を受けたのです。
それが、今のわたしのメール相談メニューのベースになっています。
自分とむきあったのが、これが一番さいしょです。
学校に行かない娘を「勉強がデキない娘」と思い、まわりの人の子と比べていて、上の子と比べることもありました。
それを、娘に言ったこともあったと思います。
毎日先生から電話がかかってくると、申し訳ない気持ちでいっぱいで、どうしたらいいかわからなくなって、胸がギュッと締め付けられる感じでしたね。
電話に出たら、先生に子供のことで、またなにか言われる。それが分かっていたので、出ないことも多くて。
子供のことを信頼しきれてなかったんですよね。
「うちの子はこういう良いところがあるから、こうします!」
と先生にはっきり言えなかった。
自分の子供のことをどうやったら認められるのか、信頼できる要素が見つからずに、私自身が自分にダメ出ししていたのだと思います。
それが「あること」がキッカケで、今までのことが先生に言えるようになったんです。
1つは、勉強がデキない子は、時間をかければデキるようになるということを知ったとき。
デキない子は、デキない子なりの勉強法があると、ある有名な女性講演家さんが地元で講演なさったときにそう言っていて。
娘のことをそこではじめて認められました。
気づいたら講演後に、その講演家のところに走って行っていて、今までの娘に対してつらかった気持ちを号泣しながら伝えていました。
人前で号泣するなんて、今まで恥ずかしくてしたことがなかったのに、このときばかりは気持ちを抑えられなかったのです。
2つ目は、子供の同級生問題。
個人情報になるため、ここには書けないので、聞きたい方は直接、聞きに来てくださいね。
わたしが、子供の全面的な味方になれたとき、子供の態度が180度ガラッと変わりました。
学校に行きなさい!と毎日言って、ときには怒鳴りながら言ってたのに。
そのことがあってから、学校に行きなさい!と言わなくても、娘たちは自然と学校に行くようになりました。
あとで娘からは
「あのとき、お母さんがあんなに自分の味方をしてくれるとは、思わなかった」
と言われます。
昨年4月、新しい仕事として介護士を目指してがんばっている娘から、
「今まで迷惑かけたから、老後になったら、お母さんのことを見るからね。
親子なんだから、老後を見るのが当たり前でしょ!」と言ってくれるようになりました。(涙)
「人が変わるきっかけって、こんなふうなんだ・・・」
実体験をとおして、自分でもよくわかったし、今の仕事に役にたっている部分もとてもあります。
相手を言葉で変わらせようとするのではなく、自分が変わるのが大切なんだと、身をもって体験しました。
「旦那さまの気持ちに寄り添うことで、自分の味方をしてくれるよ」とクライアント様にお伝えしているのは、この実体験からです。
それから震災がキッカケで、人に、心をこめて感謝できるようにもなりました。
前は恥ずかしくて、なんとなく感謝していた感じ。
男性に甘えることも、これをキッカケにできるようになりましたね。
結局、離婚や震災があって、今どちらがツラいということではなくて
それらの体験をとおして、ひとつひとつステップアップしてきたなあという感じです。
今回、過去の離婚を「後悔」していないと思っていたけど、じつは後悔していたことにハッと気づいたこと。
それを素直にみなさんの前で認めることで、いいかげん前を向こうと思ったのです。
引きずっているということは、前にすすんでない証ですから。
後悔している自分が情けないとか、そういうふうに「罪悪感」や「自分はダメ」という気持ちを持っているままでいると、なかなか次のステージにすすめないのですよ。
自分を「悪者」にしていた気持ちを取り払って、フラットの状態にしてあげること。
そうしてから次のステージにすすむと、後腐れなくすっきりして前に進めます。
これは、夫に不倫されたことに対する気持ちもおなじ。
自分が不倫してしまったことに対する気持ちも、同じ。
「不倫された自分は情けない
=自分は嫌われる存在、妻として悪い存在
=罪悪感、自分を否定する気持ち」
から、卒業することです。
感情の移り変わりとしては、こうなります。
1、不倫したのは、少なからずしも自分だけが悪いわけじゃない。だって不倫した夫も悪いよね?
2、夫も悪いのに、なんで自分だけが変わらなきゃいけないの?
わたしのメルマガ、ブログを読んで男性心理を知っていくうちに
3、夫も、今まで私のために頑張ってきたんだ。そうなんだ。と少し気持ちが優しくなっていく。
男女のちがいを知っていくと、自分は悪くなかったんだと、自分のやってきたことを否定しなくなる。
4、夫もわたしと同じように寂しかったんだね。と、相手の気持ちに寄り添えるようになる。
不倫した夫と不倫相手は「悪い」、自分は「正しい」と思い込んでいると、正義感をふりかざして、相手をとことんやっっけようとしてしまうため、要注意です。
男性心理や男女のちがい、鏡の法則を知ると、夫の不倫は、自分を傷つけるためにしたんじゃないと理解できるようになります。
自立でなく、自律です。
自立は、自分だけで物事を行うこと。
自律は、自分で自分をコントロールすること。
ですので、今回、わたしはそのことを認めて、前に進もうと思ったために公開しました。
生身の姿を皆さまにご覧いただくことで、ひとりひとりの心により届くと思ったのと、みなさまの励みになるんじゃないかと思ったのです。
そういうわけで♪
わたしは、次なる新しいステージに向かいますね♪
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